【日本語教育】JLPT合格発表前に思うこと【継承日本語】
明日、日本語能力試験(JLPT)の結果が発表されます。
日本語能力試験とは日本国内及び海外において、日本語を母語としない者を対象として、日本語能力を測定し、認定することを目的とした試験。N5から数が減るほど難易度があがります。
日本語教師をはじめて五回目の試験で、今の学校に来てからは二回目。
今回受験した学生は前回の倍以上になり12人でした。内訳はN1が一人、N3が二人、N4が二人、N5が七人。
今回の試験は本当にいろんなことを考えさせられました。
ブラジルの継承日本語教育の話になると必ず出てくる、親に勉強するよう言われてくる学生の存在です。今回受験した12人のうちN5を受験した女子高生2人がまさにその典型でした。そしてまた複雑なのが、その2人の幼馴染で今回N4を受ける子の存在…
本人たちはその差は特に気にしていないんですが、やっぱり親御さんからはいろいろと言われます。
私としては、やりたくなければやめればいいと思うんです。
今の子どもと、その親の世代とでは時代が全然違います。今はネットがあって、子供でも世界の情報や様々な娯楽に簡単にアクセスできてしまう。日本語学校が一種の娯楽だった親の世代とは違います。今の時代、子どもたちの興味も多様化して当然なんです。なのにそれを認めようとせず、とりあえず学校に入れて、日本語に興味を持たなければ教師のせい。そんなに日本語や日本文化が大事なのなら、彼らが生まれた時からずっとそばにいるあなたたちにできることがたくさんあっただろうに…
興味がないという子に日本語や日本文化を強要するというのは、期待ではなく もはや呪いじゃあないのかな。
日系社会の存続にとって、日本語教室の存在は大きな意味があると思います。
親御さんの気持ちもわからなくはない。
わからなくはないのですが、このデリケートな問題に対してやり方が雑すぎる。
ここに暮らす人たちが、このコミュニティを大切に大切に育てていかなければ、すぐになくなってしまうんです。たぶん。
よそ者である私には、自分の仕事をしっかりやって、あとは願うことしかできないんだけど。
とりあえずまずは能力試験!全員合格していますように!!!!!