【映画のはなし】わたしが『レ・ミゼラブル』を愛してやまない理由
この前の記事に載せてからどうしても見たくなったので!
年末にボヘミアンラプソディを見てからどうもミュージカル熱が高まっております… 。
映画の概要
日本では2012年に公開されたミュージカル映画です。
ヴィクトルユゴーの同名小説を原作とした、アラン・ブーブリルとクロード=ミッシェル・シェーンベルクのミュージカルの映画化作品です。ミュージカルはロンドン、アメリカをはじめ世界各国で上演されています。日本でも毎年帝国劇場で上演されていますね。
監督は『英国王のスピーチ』『リリーのすべて』のトム・フーパー。
『英国王のスピーチ』でアカデミー賞監督賞を受賞しています。2019年冬にはミュージカル映画『キャッツ』も控えています!たのしみ!
あらすじ
1815年、ジャン・バルジャン(ヒュー・ジャックマン)は、19年も刑務所にいたが仮釈放されることに。老司教の銀食器を盗むが、司教の慈悲に触れ改心する。1823年、工場主として成功を収め市長になった彼は、以前自分の工場で働いていて、娘を養うため極貧生活を送るファンテーヌ(アン・ハサウェイ)と知り合い、幼い娘の面倒を見ると約束。そんなある日、バルジャン逮捕の知らせを耳にした彼は、法廷で自分の正体を明かし再び追われることになってしまい……。
キャスト
『グレーテストショーマン』『X-MEN』
・ジャベール ラッセル・クロウ
『ビューティフルマインド』『グラディエーター』
・コゼット アマンダ・サイフリッド
『マンマミーア』
・マリウス エディ・レッドメイン
『リリーのすべて』
『ファンタスティック・ビースト シリーズ』
・ティナルディエ サシャ・バロン・コーエン
『ボラット』『アリスインワンダ-ランド』
・ティナルディエ夫人 ヘレナ・ボナム=カーター
・エポニーヌ サマンサ・バークス
ミュージカル『シカゴ』ミュージカル『プリティーウーマン』
ミュージカル版でジャン・バルジャンを演じたコルム・ウィルキンソンが司教、エポニーヌを演じたフランシス・ラッフェルが売春婦などミュージカルファンが喜ぶキャスティングも!
私がレミゼを愛してやまない理由
①サマンサ・バークスの存在感
当時劇場でこの映画を見たんですが、劇場を出てすぐ「あのめちゃくちゃ歌の上手い女の子は誰やー!」って検索するほどの存在感を放っていたサマンサ。エポニーヌの"on my own"なんて映画の中盤ですからね。なんならそのあとけっこうすぐ出てこなくなっちゃうし…調べてみるとなるほどミュージカル女優さん。ロンドンのクイーンズシアターで2010年・2011年とエポニーヌ役をやっていて、上演25周年記念の公演でも歌ってるという。このエポニーヌという役、テイラー・スウィフトやスカーレット・ヨハンソン、リー・ミッシェルもオーディションに参加していたそう。そんな大物たちの中サマンサ・バークスに決まってホントに良かった!大正解です!
②やっぱりアンハサウェイの歌唱シーン
今作のファンテーヌ役でアカデミー賞助演女優賞を獲ったアンハサウェイの歌唱シーンはやっぱり圧巻です。だって、だってその歌唱シーンは丸坊主のアンハサウェイがずっとアップなんです。時間にして約四分半。すごい。四分半ドアップで歌うアンハサウェイに全然飽きない。この“夢やぶれて”という曲は悲しい曲ではあるんですが、悲しみ・怒り・悔しさ・絶望・無などなどいろんな負の感情を歌う姿ひとつで表現しています。ほんとにすごい。ミュージカル音源の“夢やぶれて”は結構力強く歌ってる役者さんが多いと思います。舞台の上だからそういう表現が合っている。アンハサウェイの歌い方は映画だからこそできた表現方法なんだろうなと思います。わたしは映画版が好き。
③全編口パク無しの生歌!
これ初めに持ってこないといけないやつ…(笑)
サマンサバークスやアンハサウェイの歌が素晴らしいのも絶対この撮影方法のおかげなんですよね。ミュージカル作品をよく見ていると、俳優の演技と歌声のテンションなんか違うな…っていうことが時々あるんですが、それが全くない!楽しく歌うようなミュージカルだったらそんな大事故にならないと思うんですが、レミゼの本筋は大河ドラマなので、役者の演技があってはじめてミュージカルパートが映えると思うんです。アンハサウェイのシーンなんて前録りだったら絶対あんな心揺さぶるシーンにはならなかっただろうなあ。
④ミュージカルファン歓喜のラストシーン
この映画のラストシーンめちゃくちゃよくないですか!?
初めて観たときは、最後唐突で結構謎だなと思っていました。歌の良さで丸め込まれていると思っていた(笑)そして数年後、ミュージカルを見に行って納得!!ミュージカルの終わり方と全く一緒なのです。(全く一緒というのは語弊があるけど民衆の歌でフィナーレです。)そして唐突な役者たちの清々しい笑顔はカーテンコールであるとわかった。ミュージカルベースで考えると、多少唐突でもあの演出になっちゃうな。逆にああいう風に持ってこれたのすごい。しかもほんとに最後のシーンはエポニーヌ→ファンテーヌ→ジャンバルジャンの順で顔のアップが映るんですよね。これもミュージカル意識してると思う。わたしはレミゼのミュージカル2回しか見たことないんですが、ミュージカルファンの人たちはもっといろんな細かい演出に気付いているのかもしれないですね。教えてほしい。
聞いてほしい話
映画から派生した話もしたい…
アカデミー賞授賞式のリハが良すぎる
ラフな服装の俳優陣が良い…アマンダが美しすぎます。
書き損ねたけど、劇中ずっとアマンダ演じるコゼットはひとりだけ発光しているかのような美しさです。どうなってるんや。
あと全然書けなかったけどラッセルクロウもめちゃくちゃかっこいいです。
母国で嫌われ者らしいアンハサウェイ
本作でオスカーを受賞したアンハサウェイですが、その時のスピーチがわざとらしいとかめっちゃ練習して臨んだとかなんかそんなかんじで嫌われているらしいです。本国ではアンチのことをハサヘイターって言うらしい。この時期がピークだったとか。
で、それを踏まえてオーシャンズ8のアンハサウェイを見てほしい!
アンハサウェイはわがままな大物女優ダフネ・クルーガーを演じているんですが、そのダフネ・クルーガーがレミゼ時代のアンのパブリックイメージそのものなのです。本人もダフネという役を「自分の影のように感じる」というほど。気になった人はこの記事を見てください。
いやあ嫌われてた頃の自分を完璧にしかもコミカルに演じられるアン…素晴らしすぎる。これからもついていく…
日本版レミゼにぜひ上白石萌音ちゃんを!
帝劇レミゼ2019のキャストにトレンディエンジェルの斎藤さんが入ってるらしい。毎年キャストをオーディションで決めるというから実力もあるということですよね。映画SINGの吹き替えもやってたし。斎藤さん×森久美子のティナルディエ夫婦ならちょっと見てみたいかも。で。日本版キャストのミュージカル曲をyoutubeで聞きまくってた時に見つけた上白石萌音ちゃんの” on my own ”がめちゃくちゃよいのでぜひ紹介したい!!
上白石萌音ちゃんといえば『君の名は』の三葉役で有名ですが、こんなに歌上手なんだなあ。彼女なりの解釈がうかがい知れる歌い方も本当に素敵。ぜひともミュージカル版レミゼに出てほしい!!
好き放題書いてたら3000字になってました。
好きな映画の話はめっちゃ書いちゃうなあ!楽しかった!