{ブラジルの巻きずしとコロニア語}
先日、地域の日系人コミュニティの巻きずし作りに参加してきました。
巻きずし作り…といってもみんなで楽しく作りましょうというスタイルではなく、120本作って売りさばくというなかなかシビアなものです。
ブラジル各地に日系人コミュニティが存在しますが、そのコミュニティの中心には会館と呼ばれるいろんなクラブ活動や、日系人のためのイベントが開かれる施設があります。そして今回の巻きずしはその会館の運営費用を集めるためのイベントのひとつでした。
地域によって様々ですが、私のところでは巻きずしを売る会のほかに、「焼きそば会」や「すき焼き会」があります。大きなコミュニティになれば、そこで日本祭りを開くところもあるそうです。
朝七時半集合と言われたので、八時ごろに行ったらもうみんな来て作り始めていて驚きました(笑)
いつもならまだ早い方なのに…!
今回は第三世代と呼ばれるシニアの皆さんが中心となっていたので時間に厳しかった様子。やっぱり一世・二世の方々は日本と同じような時間感覚でおられます。三世まで来るとブラジル寄りの印象です。言われた集合時間の30分後くらいがちょうどいい(わたし調べ)。
巻きずしというと、日本だと「たまご・しいたけ・かんぴょう・きゅうり・にんじん・さくらでんぶ」あたりがポピュラーな具材と言うイメージですが、私のいる地域では「たまご・かんぴょう・きゅうり・にんじん・いんげん・ごぼう・カニカマ・紅ショウガ」でした!
八種類ってとても豪華!カニカマが入っていると喜ばれるそうです。
ごはんもしっかり日本米でつくるのでとてもおいしいです!
巻いた後は八等分に切ってラップでくるんで販売します。
一本15レアル(約450円)は安い…かな…??
ちょうど日本の節分の時期でしたが、あまり節分や恵方巻きの文化はこちらではされていないようでした。
一世・二世の方と台所に入ると、みなさん【コロニア語】で話されるのでとてもおもしろいです。【コロニア語】というのは日本語とポルトガル語を織り交ぜた言葉。
日本語とポルトガル語の理解度が同程度の人たちが集まるとみんな日本語とポルトガル語をめちゃくちゃに混ぜて話します。
・ポルトガル語の文に日本語の言葉を入れて話す形
・日本語の文にポルトガル語の言葉を入れて話す形
・一文一文ポル語と日本語を混ぜる形
みなさん自分が話しやすいように使っておられる印象です。
「Acho que 大丈夫(大丈夫だと思う)」「Pega 匙(スプーン取って)」「ごぼう e gustoso(ごぼうはおいしい)」「Cafe 飲んだ?(コーヒー飲んだ?)」「ela はもう帰ったよ(彼女はもう帰ったよ)」などなどなど…ルー大柴のルー語みたいな感じですね。この使い方、こっちに来る前は面白いなあと思っていましたが、使い始めるとポルトガル語学習者としてはめちゃくちゃ便利です!あと日本語を教えるときにも使ってしまいます(賛否両論あるようですが…)。
こんな環境にいられるのもあと五か月。
まだまだたくさんAproveitarしたいと思います!