【映画のはなし】わたしが「ヒックとドラゴン」を愛してやまない理由【ネタバレなし】
(2019年2月16日リライト)
2019年、ヒックとドラゴンの最終シリーズが全米公開されます!
私の大好きな映画、ヒックとドラゴン。
まずは1から大好きなところを好きなだけお話したいと思います。
ヒックとドラゴン映画概要
2010年の3Dアニメ映画です。監督は「リロ&スティッチ」のディーン・デュボアとクリス・サンダース。原作はイギリスの作家クレシッダ・コーウェルの同名児童文学です。
ヒックとドラゴン〈1〉伝説の怪物 (How to Train Your Dragon (Japanese))
- 作者: クレシッダコーウェル,Cressida Cowell,相良倫子,陶浪亜希
- 出版社/メーカー: 小峰書店
- 発売日: 2009/11/01
- メディア: ハードカバー
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原作ではあるものの、内容はだいぶ違うそうです。
日本ではマイナー作品の扱いを受けていますが、世界興収5億ドル突破しています。ドリームワークス的にはシュレック後の稼ぎ頭なんですよ…
当時はアカデミー賞長編アニメ映画賞にノミネートされるも、同年公開のトイストーリー3がオスカーに輝いています。
ディーン・デュボアとクリス・サンダースは宮崎駿やスタジオジブリ作品のファンで、この作品の飛行シーンは「紅の豚」や「魔女の宅急便」の影響を受けているそうです。
あらすじ
バイキングとドラゴンとの戦いが続いているバーク島。ある日、平凡な少年、ヒックはケガをしたドラゴンのトゥースと偶然に出会う。本来なら敵同士であるヒックとトゥース。しかし、二人の距離は少しずつ縮まり、やがて誰にも知られないように友情を育んでいく。
わたしが「ヒックとドラゴン」を愛してやまない理由
最後の最後に訪れる予想外の展開
本当に最後の最後、ハッとする展開が訪れます。見た人全員が何とも言えない気持ちになるはず。そしてこれがあったから、大人にも大きな感動を与える映画になったんじゃないかなと思います。世界は優しくも厳しい。このバランス感覚が素晴らしいです。
続編である2、3を見ても、この仕掛けがとても効いています。3なんか、また最後の最後でそう使うかあ…っていう。
トゥースのキャラクターデザインと動き
トゥースというのはメインキャラクターのドラゴンです。本来の名前はToothless(歯なし)。自由自在に歯を出し入れできることからついた名前です。
この映画の主人公である少年ヒックと、ドラゴンのトゥースのキャラクターのデザインは、ドリームワークス在籍の日本人野口孝雄さんのお仕事なのです!トゥースは他のドラゴンと区別するため、爬虫類ではなく、オオカミやハイエナと怖さを感じる動物(哺乳類)のデザインになっているそう。ウーパールーパーも参考にしたそうです。それにより耳ができて猫っぽい仕草も可能になったとか…
こちらで野口さんのインタビューが読めます!
とにかくめっちゃかわいいんですよトゥース…。ソフビのフィギュアほしい。
テストドライブ
主人公ヒックが、トゥースと関わることでどんどんと変わって、周りからも認められていきます。そして1のなかで素晴らしいのがテストドライブのシーン!飛行シーンが素晴らしいだけでなく、ヒックの心情の変化も手に取るようにわかるとても良いシーンです。あと音楽もすばらしい。ヒックがいつも持っている紙を手放すところがとても好き。そして3にも、「テストドライブやん…(涙)」というシーンが出てきて泣きました。
親子のいろいろ
公開当時と今とで一番見方が変わったのがここだと思います。なんとお父さんの気持ちがわかる…。族長と父親の立場。息子に対する期待と心配。
映画の中でストイックは本当にいろんな表情をしているんですよね。ヒックと言い争いの後、扉を閉めた時のなんともいえない表情に驚きました。すごいなあ。
そして最後の最後に、飛び立つ息子に向けて一瞬だけ完全に父親になるところもすごい。私は役者さんの上手い下手って残念ながらあんまりわからないんですが、アニメだからこそできる表情の変化っていうのもあるんだろうなあと思いました。これ人間がやるとわざとっぽくてだめかもしれません。
読んだ人が「見たい!」ってなる文章が書けるといいんですが…難しいですね。
大人も子供も楽しめるのでぜひたくさんのひとに見てほしい映画です。
Netflixで配信されていますよ~
日本未公開のヒックとドラゴン3についてもネタバレなしで書いているのでぜひどうぞ。